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我が子を守るカメムシの母

ミズキの葉の裏などによくいる小楯版(背中)のハートがオシャレなエサキモンキツノカメムシはメスが卵や幼虫を守ることでよく知られています。このカメムシはツノカメムシというグループで胸の両端に鋭い角が生えています。図鑑にはツノカメムシにはメスが産んだ卵と孵化した幼虫を守る習性を持つ種類が複数あるというようなことが書いてありますがエサキモンキツノカメムシ以外でそういった行為を見たことがありません。と言う前にそもそもぼくはエサキモンキツノカメムシ以外のツノカメムシをあまり見かけたことがなくてオオツノカメムシ、ハサミツノカメムシ、ベニモンツノカメムシのわずか3種だけです。


 ベニモンツノカメムシ 2025年6月7日 野田山

虫はぼくの目に映ってこそそこにいることがわかるわけですが網を振り回したり棒で木の枝を叩いたりということはしないウォーキング途中での偶然の遭遇に期待するのではそのチャンスは限られます。それが今日ケンポナシで二年ぶりにオオツノカメムシを見つけました。風で翻った葉の裏にいました。オオツノカメムシは2センチ近いやや大型のカメムシでツノカメムシのなかでも大きくて鋭い角を持っています。体は緑色でやや前方に張り出す角の先端は真っ赤です。オスには尻尾の両側に褐色の短い突起がありメスにはそれがないので雌雄の識別は容易です。

今日見つけたのはメスでしかも卵を抱いていました。カメラを構えたぼくが右に動くとカメムシは右の角をこっちに向けるように体を傾けます。左に動くとこんどはそっちに傾くのだからカメムシはぼくがちゃんと見えているようです。角も伊達ではなかったようで、体を張ってこどもを守るお母さんでした。


 卵を守っているオオツノカメムシのメス 2026年7月20日 大乗寺丘陵公園

おとといアリに食べられている羽化途中で死んだニイニイゼミを見たばかりだったからなんだか嬉しくなりました。ようし、こどもたちの羽化まで見届けよう。なにかアクシデントが起きなければいいんだけど・・・。 2026年7月20日 虎本伸一(メキラ・シンエモン)





 
あれっ、いない。卵も母カメムシも消えてしまった。たしかにこの葉っぱだった。卵が付いていた痕が残っていてそこに小さなアリがたくさん集まっていた。


 2026年7月24日(左)と2026年7月25日(右)

 きのうはいた。見つけたのが20日だったからまだ五日しか経っていない。こんなにきれいに消えるなんていったいなにがあったんのだろう。なにかに襲われたのだろうか。鳥だろうか。カマキリだろうか。蟻はこんなことしないだろう。母カメムシはどうなったんだろう。ああ、残念だ。楽しみにしていたのに。この先はただ暑いだけの夏が続くのか・・・。 2026年7月25日 虎本伸一(メキラ・シンエモン)




写真:虎本伸一


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